【作 者】 観世弥次郎長俊
【季 節】 秋(十月)
【 所 】 出雲大社
【あらすじ】
毎年十月、出雲では神在月として、種々の神事が行なわれることになっており、 朝廷より廷臣が従者を連れて参詣する 老若二人の『宮人』が神前に現われ、末社の神々のことなど出雲大社のいわれを物語って社壇に消える。 〈中入〉
夜になり『十羅刹女』が現れて天女の舞を舞い、神々の前に 『杵築大神』も現われて舞楽を舞う。 さらに海底から『海龍王』が、 小龍を入れた黄金の箱を神前に捧げ、 国土安全、 五穀成就を祝福すると、 神々は社殿、海龍王は海に帰ってゆく。