痺 -しびり

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【物語】

主人は、 太郎冠者に、堺へ行き宴席の肴を求めてくるよう命じる。 気が進まない太郎冠者は、「家の中の用事があるので」 と代わってもらおうとするが誰もいない。 

突然、太郎冠者は 「痛い、痛い」と叫び座りこんでしまう。主人が訪ねると、 持病の「しびり」 に罹って動けなくなったと

話す。主人は、 太郎冠者の態度に仮病を疑い 「今晩の振舞に太郎冠者を連れてこいと言われたが、 病では仕方ない 」 と言う。すると、 太郎冠者は 「しびり」を治す方法として、 やさしく言い聞かせると治ると言い、 声をかけて摩ると治った。 それを見た主人は、 先に使いに行くよう命じると、太郎冠者はまた 「しびり」になったと痛がるが、 仮病だとばれて怒った主人に追い込まれる。

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