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宮川 – みやがわ

【作者】 不明【季節】 夏【場所】 伊勢(宮川)【物語】丹後国与謝郡の真名井原の神職が、所縁がある伊勢の豊受大神宮に参詣したところ、川で鮎をとる宮人と出会う。豊受大神宮は、始め丹後にあったものを、雄略天皇の卸代にこの地に遷座されたものであっ...
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羅生門 -らしょうもん

【作者】 観世信光【季節】 早春【物語】 春雨の続くころ、源頼光の館では、渡部綱、平井保昌をはじめ家来一同が集まって酒宴を催していた。 その席上で、羅生門に鬼が出るといううわさが話題になり、実否について綱と保昌の言い争いになる。綱は自分で確...
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猩々 – しょうじょう

【作者】 不詳【季節】一 秋(九月)【所】軒 ・潯陽の江【物語】中国は金山の麓、揚子汀のほとりに住む高風は、市に出て酒を売れば富貴の身になるという不思議な夢を見る。その通りにすると次第に富貴の身となった。もう一つ不思議なことがあり、市ごとに...
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船弁慶 – ふなべんけい

【作者】 観世小次郎信光【季節】 冬(十一月)【所】摂津・大物の浦【物語】源義経は兄頼朝との不和からその疑いを晴らすため西国落ちを決意し、摂津の国大物の浦に到着する。静御前もここまでついて来たのであるが、弁慶の諫で都に帰す事になったが聞き入...
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絵馬 − えま

【作者】不詳【季節】冬(十二月) 【所】 伊勢・斎宮【物語】大炊の帝の勅使行が、伊勢神宮(の献上品を携えて斎宮に到着する。その日は節分の絵馬を掛ける行事があり見物に赴く。そこに、白い絵馬を持った老人と、黒い絵馬を持った姥が現われ、勅使は絵馬...