一番目物

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鶴亀 – つるかめ

【作者】 不明【季節】 春【場所】  中国 皇帝の宮殿【あらすじ】皇帝に仕える官人が、皇帝の月宮殿行幸の事を一同に触れる。皇帝が大臣を従えて登場する。 一年の節会の事始めとして日月を拝礼する。臣下一同は、皇帝を拝礼し、その宮殿をたたえる。 ...
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宮川 – みやがわ

【作者】 不明【季節】 夏【場所】 伊勢(宮川)【物語】丹後国与謝郡の真名井原の神職が、所縁がある伊勢の豊受大神宮に参詣したところ、川で鮎をとる宮人と出会う。豊受大神宮は、始め丹後にあったものを、雄略天皇の卸代にこの地に遷座されたものであっ...
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岩船 – いわふね

【作者】不詳【季節】秋【所】摂津・住吉【物語】当今に仕える臣下が高麗・唐士の宝を買い取るよにとの宣旨を受け住吉の浦に下る。 市に来てみると、姿は唐人で言葉は日本語の童子に逢う。 童子は持っている宝珠を大君に捧げるという。臣下は疑問に感じなが...
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高砂 – たかさご

【作者】不詳【季節】春(二月)【所】播磨・高砂の浦→摂津・住吉【物語】肥後阿蘇神社の神主友成は、旅の途中、播磨国高砂も浦に立ち寄ると老翁と老婆が来て松の木陰を掃き清めるので、高砂の松とはどの木か尋ね、高砂・住の江の松は国を隔てた土地であるの...
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絵馬 − えま

【作者】不詳【季節】冬(十二月) 【所】 伊勢・斎宮【物語】大炊の帝の勅使行が、伊勢神宮(の献上品を携えて斎宮に到着する。その日は節分の絵馬を掛ける行事があり見物に赴く。そこに、白い絵馬を持った老人と、黒い絵馬を持った姥が現われ、勅使は絵馬...
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大社 – おおやしろ

【作 者】 観世弥次郎長俊【季 節】 秋(十月) 【 所 】 出雲大社【物語】毎年十月、出雲では神在月として、種々の神事が行なわれることになっており、 朝廷より廷臣が従者を連れて参詣する 老若二人の『宮人』が神前に現われ、末社の神々のことな...